Codex を閉じ込めているのはモデルではなく、ピッカーだ
高いのはたいていモデルではない。どのベンダーのピッカーに閉じ込められているかだ。
Codex はすでに十分強い。デスクトップ App、タスク、Computer Use、ネイティブ GPT が揃っている。摩擦は別の場所にある。モデル一覧を開くと、見えるのはほぼ Sol、Terra、Luna。その一方で OpenCode Go、Grok の公式ログイン、Z.ai の GLM Coding Plan には、もう課金しているかもしれない。それらの購読はピッカーの手前で止まる。
だから人は一番高い選択をする。別のターミナルを開き、別の harness を覚え、同じリポジトリをもう一つの agent に渡す。弱いのは Codex ではない。プロダクトが「ここで使えるモデル」と「すでに買ったモデル」を分けてしまっているだけだ。
コミュニティプロジェクト codex-router が閉じるのは、その裂け目だ。
何を解決するのか
別のプロキシ講座ではない。Codex でいちばん高い面、モデルセレクタを変える。
有効化すると、新しいタスクの一覧はこうなる。
| 提供元 | 実際に手に入るもの |
|---|---|
| ネイティブ GPT | Sol、Terra、Luna。ログインもクラウドタスクも残る |
| OpenCode Go | Grok、GLM、Kimi、DeepSeek V4 Flash |
| Grok OAuth | 公式の grok login --oauth セッションがピッカーに入る |
| Z.ai Coding | Coding Plan の glm-5.3 / 5.2 / 5-turbo |
アプリは替えない。ChatGPT のログインも失わない。鍵をチャットに貼る必要もない。Router は、すでに持っている購読と OAuth セッションを、Codex が理解するカタログに変える。ネイティブ GPT は公式経路のまま、外部モデルはローカルプロキシを通る。上書きではなく併存だ。
これを書く価値があるのは、2026 年の coding agent の本当のコスト構造に当たるからだ。
- 能力は余っている。門が閉じている。 必要なのは別の Grok や GLM ではない。すでに払っているモデルを、今使っているピッカーに出すことだ。
- 購読は埋没費用。ツールを替えることが新しい税だ。 別の CLI を学ぶことは、ワークフロー、権限、skills、セッション履歴をもう一度買うことだ。
- 認証情報はこのマシンから出すべきではない。 Router が読むのはローカル Keychain、OpenCode の
auth.json、Grok の公式セッションだ。別のクラウド中継ではない。
なぜ第二の agent を育てるより安いか
opencode はもともとモデル非依存のソケットだ。Grok にも CLI がある。日常の仕事がすでに Codex にあるなら、並行する agent はモデル層ではなく、協働層に摩擦を積む。
レビュー、長時間タスク、デスクトップ自動化、チームの約束は、この App に結びついている。codex-router はそのワークフローを奪わない。ピッカーをベンダー中立にするだけだ。タスクは今までどおり Codex で始める。変わるのは、仕事に合わせてモデルを選べることだ。高い仕事はネイティブ GPT、頻度が高く安い仕事や味を変えたい仕事は Go / Grok / GLM。
「API key をもう一つ買う」のとも違う。足りないのは新しい秘密ではない。すでに存在する支払い関係を再利用することだ。OpenCode Go、Grok OAuth、Z.ai Coding Plan は、一度認可を終えたチャネルだ。Router はそのチャネルを Codex 向けに翻訳する。四社目に登録させない。
わざとやらないこと
非公式のコミュニティプロジェクトだ。ChatGPT アカウントそのものから解放はしないし、Gemini などの Zen モデルを Go のデフォルトに詰め込まない。認証がない provider は setup needed と出して、他を壊さない。
アンインストールはきれいだ。codex-router codex uninstall。先に ~/.codex/config.toml をバックアップすればよい。触るのはローカルの openai_base_url と結合済みカタログであり、ログイン状態ではない。
入り口は一行でいい
リポジトリは duolahypercho/codex-router。このマシンに ChatGPT / Codex、Node 22、三つの認証のうちどれか一つがあればつながる。手順は本題ではない。判断が本題だ。
すでに買ったモデルのために、二セット目のツールを開くな。先にピッカーを開け。
関連エントリ:Codex CLI、opencode、Grok 4.6、GLM-5.3、DeepSeek V4 Flash。
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