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コーディングエージェントが図、セマンティック diff、意思決定ログをコードの隣に描くオープンソースのデスクトップキャンバス。エージェントの変更内容を把握できます。

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Whiteboard は /dev/fast が開発したオープンソースのデスクトップアプリで、2026-09-24 に Hacker News で公開されました。前提ははっきりしています。いまや誰も diff を読んで変更を理解してはいない、というものです。プロンプトからコミットまでの間にエージェントは何百もの判断をしており、行単位の diff にはそのどれも残りません。Whiteboard はエージェントにキャンバスを与えます。

すでに使っているコーディングエージェント(README のクイックスタートでは Claude Code と Codex を挙げています)に接続し、作業中にアプリ内キャンバスへ描くための SDK をエージェントに渡します。リクエスト経路のシーケンス図、スキーマ変更の ER 図、そしてキャンバス上の任意のボックスから対応するコード行へ飛ぶリンクが得られます。

主な機能

  • エージェントが図を描く。 README は Whiteboard を、人間とエージェントが一緒にソフトウェアを設計する共通ワークスペースと位置づけています。フロー、エンティティ、トレースはエージェントが描き、おかしい箇所を指して描き直させます。
  • セマンティック diff ビューア。 Rust 実装の AST ベース diff で、テストやドキュメントのノイズを畳み、大きな追加関数は擬似コードに要約し、WASM プラグインで拡張できます。振る舞いを変える差分だけが見えます。
  • 意思決定ログ。 エージェントは自身のトレースをキャンバスに問い合わせてリンクできます。あなたが設定した要件、エージェントが選んだ解釈、結果としてのコードが同じ場所に並びます。
  • コードジャンプと LSP。 ノードをクリックすると該当コードへ飛びます。Code OSS を vendor しているため、VS Code のキーバインドと言語サーバーがそのまま使えます。
  • ローカルチェックアウト上で動作。 匿名テレメトリはプロンプト、モデル出力、diff を含まず、完全に無効化できます。

使用シナリオ

  • 巨大なエージェントブランチのレビュー:diff が数千行になると、問うべきは「何を入力したか」ではなく「何を決めたか」です。
  • API とスキーマの変更:パッチファイルを読むより、エンドポイントとテーブルの図を見るほうが速い場面。
  • エージェント生成コードの引き継ぎ:コミットから意図を再構成するより、キャンバスと意思決定ログのほうが短い道です。
  • 設計議論:まずプロンプトをエージェントに渡し、共通キャンバスに案を描かせてからコードを書き始めます。

料金

Whiteboard は無料で MIT ライセンスです。アカウントは不要で、ローカルのチェックアウトに対して macOS と Fedora Linux で動作します。チーム向けのホスト版は計画中で、常にセルフホスト可能であり続けると明記されています。執筆時点の最新リリースは 2026-09-24 公開の v0.1.2 です。

はじめかた

  1. install.dev.fast からアプリを、Fedora 版は install.dev.fast/linux から入手します。
  2. Whiteboard を開き、ウェルカム画面で Claude Code、Codex、または別のコーディングエージェントを接続します。
  3. 現在のブランチを main と比較し、結果を Whiteboard で開くようエージェントに依頼し、diff ではなくキャンバスを読みます。

README は GPT-6 Sol や Claude Opus 5.5 のようなモデルとの相性が良いと述べていますが、これは描画結果の品質についての経験則で、必須条件ではありません。ソースと 1 分のデモは GitHub にあります。

制限とリスク

  • Whiteboard 内でファイルを編集できません。 レビューと思考のための画面であり、エディタではありません。README にも明記されています。エディタの隣に置く観察用の窓と考えてください。
  • 単一リポジトリのレビューのみ。 1 回のレビューで複数リポジトリのファイルをまたいで扱うことは、まだ十分にサポートされていません。
  • 共有はリアルタイムではない。 共有されるのはスナップショットで、その後の変更は相手に見えません。再共有が必要です。
  • まだ若いプロジェクト。 リポジトリは 2026-08-18 作成で、リリース間隔は短く、まだ 1.0 前です。Code OSS を vendor しているためダウンロードサイズも大きく、上流のマージにも追随します。

よくある質問

どのエージェントに対応していますか?

README のクイックスタートでは Claude Code と Codex を挙げています。SDK を使えるエージェントであればキャンバスに描けます。

コードはどこかにアップロードされますか?

Whiteboard はローカルのチェックアウトに対して動作します。テレメトリは匿名でリポジトリに文書化されており、コード、diff、プロンプト、モデル出力を含みません。

VS Code のフォークですか?

Code OSS をエディタシェルとして vendor しているため LSP と慣れたキーバインドが使え、その上にキャンバス、セマンティック diff、意思決定ログを載せています。

diff ツールの代わりになりますか?

完全には置き換わりません。「diff から意図を再構成する」部分を置き換えるもので、行単位の編集には通常のエディタが必要です。

代替案

  • Claude Code: このループのエージェント側。ターミナル作業だけならこれで十分です。
  • Codex CLI: OpenAI のターミナルエージェントで、Whiteboard の入力元としても使えます。
  • Cursor: AI エディタで、「編集」側に近い存在です。
  • magpie: Whiteboard で作業しながら、ローカルの各エージェントを任意のモデルに向けられます。

ヒント

  1. 「図を描く」と「diff を出す」を同じ依頼にまとめ、キャンバスとコードを同時に揃えます。
  2. 最初はセマンティック diff の既定の折りたたみを使い、テストを見たいときだけ WASM プラグインの設定を変えます。
  3. 気に入らない箇所はキャンバス上で直接ハイライトし、その選択範囲をエージェントに返すほうが、文章で説明するより正確です。

まとめ

Whiteboard が狙うのは、エージェント開発でツールが最も追いついていない部分、つまりプロンプトとマージの間のブラックボックスであり、意図が最も失われやすい場所です。コードレビューが機械の書いた diff をスクロールする作業になっているなら、エージェントに説明させるためのオープンソースのキャンバスは一度入れてみる価値があります。

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