treg
treg は自らを一行で説明します。「OpenRouter の、モデルではなくエージェントツール版」。エージェントを 1 つのベース URL と 1 つのトークンに向ければ、SEO と被リンク、ソーシャル listening、人物・企業のエンリッチメント、広告、スクレイピング、メディア生成といったカタログ済みの外部エンドポイントを呼び出せます。チームが各ベンダーのアカウントを持つ必要はありません。Superdesign チームが開発・運用し、treg.to で公開、セルフホストも可能です。
出発点にある観察は具体的です。エージェントが実務で必要とするツールは、1 回の実行のために誰も契約しないサブスクリプションの背後にあります。Semrush は月 139 ドル、Moz は月 99 ドル、Crunchbase は月 99 ドル、Apollo は 1 席 59 ドル。加えて招待制・パートナー限定・アプリ審査制の API が長く続きます。treg はそれらのアカウントを自ら保持し、1 呼び出しあたり数セントで提供します。
主な機能
- 1 つのキー、1 つの MCP サーバー:公式サイトは 97 プロバイダーの 3,600 以上のエンドポイントを単一の資格情報の背後に置くと説明しています。リポジトリの README はより控えめに「60 以上のプロバイダー、3,000 以上のエンドポイント」としているため、カタログが成長中の現在は後者で見積もるのが安全です。
- 2 種類のツール、1 つの語彙:カタログは treg が自前のキーまたは検証済みの公開ルートで提供する外部エンドポイントです。自分のツールはチームメンバーが登録したもの、つまり有料 API アカウント、OAuth 接続、ベンダー CLI(stripe、gh、vercel)、あるいはシークレットとツールをまとめた
SKILL.mdです。 - 中継であってモデリングではない:プロキシは上流リクエストをそのまま転送し、認証はサーバー側で注入します。呼び出し側がキーを持つことはありません。公式は、これにより上流 API の変更に耐えられること、そして自前のキーが常に treg のキーより優先されることを利点として挙げています。
- 予測しやすい課金:カタログ呼び出しはプリペイド残高からプロバイダー実費で、マークアップ 0%(この約束は規約に明記)で課金され、初回 1.00 ドル分が無料です。自前のキーや自前のツールによる呼び出しは課金されません。残高が尽きると課金対象の呼び出しは明確なエラーで停止し、自前キーの呼び出しは動き続けます。
- エージェント優先の探索:
treg catalog search "backlinks for a domain"はベンダー名ではなく「何ができるか」でツールを探し、https://treg.to/llms.txtはカタログを LLM クライアント向けに公開します。
ユースケース
- 商用データを必要とするエージェント:SEO と被リンク、キーワードボリューム、AI 引用の可視性、TikTok や X のトレンド、企業エンリッチメントを、ベンダー契約なしで扱えます。
- ツールアクセスの標準化:会社がすでに持つ有料キーを一度登録すれば、各メンバーのエージェントがシークレットを手元に置かずに呼び出せます。
- 検証目的のワークフロー:1 回の API 呼び出しを試すために月額席を買うのは割に合わない場面。
- セルフホスト:レジストリを自社ネットワーク境界内に置きたいチーム。
料金
treg はオープンソース(LICENSE には Superdesign の名義で Apache License 2.0 の全文が含まれます)でセルフホスト可能、treg.to はホスト版です。課金はプリペイド残高からの従量制で、プロバイダー実費・マークアップなし、初回 1.00 ドル無料、席課金なしです。自前の資格情報で登録したツールは課金されません。
プロジェクトは「生の呼び出しコスト」と「使える結果のコスト」を意図的に分けています。成功課金のツールでは外れは 0.00 ドルで決済されますが、呼び出し課金のツールでは何が返っても課金されます。課金対象のワークフローにエージェントを繋ぐ前に、料金ページの実測レシート(価格表ではなく実際の実行から作られています)を確認してください。
クイックスタート
# 1. CLI をインストール(レジストリの向き先も設定されます)
curl -fsSL https://treg.to/install.sh | sh
# 2. サインイン(既定は GitHub、--email でワンタイムコード、--token はエージェント/CI 用)
treg login
# 3. キーを登録せずにすぐ使えます
treg catalog search "backlinks for a domain"
treg call tikhub.tiktok.user.profile --query uniqueId=tiktok
treg balance
treg onboard はガイド付きのチュートリアルです。シェルではなくエージェントから使いたい場合は、同じレジストリが MCP 経由で公開されています。
制限とリスク
- 従量課金は見積もりにくい:多段のエージェントループは呼び出し回数を掛け算で増やし、呼び出し課金のツールでは外れでも課金されます。公式が実測レシートを公開しているのはこのためですが、支出上限は自分で設定してください。
- 信頼性の一部は上流次第:プロバイダーがルートを変更したりレート制限をかけたりすれば呼び出しは失敗します。中継自体は中立です。
- 再販には利用規約上のリスク:カタログの一部は上流で招待制・パートナー限定・アプリ審査制と説明されています。本番ワークフローに載せる前に各プロバイダーの規約を確認してください。
- 若いプロジェクト:リポジトリは 2026-07-15 作成で、2026-09-25 時点でタグ付きリリースはありません。API もカタログも動き続けます。
よくある質問
MCP ゲートウェイとの違いは?
MCP ゲートウェイは通常、すでに自前で運用・契約しているサーバーを整理するものです。treg はさらに、アカウントを持っていない商用データベンダーの資格情報を代わりに保持し、従量で課金します。
自分の API キーを渡す必要がありますか?
いいえ。キーを登録すると treg がサーバー側で使うため、メンバーが平文のシークレットを持つ必要がなくなります。自前のキーは treg のキーより優先されます。セルフホストすれば通信は自社ネットワーク内に収まります。
1 回の呼び出しはいくらですか?
プロバイダー実費をプリペイド残高から差し引く形で、マークアップはありません。初回 1.00 ドル分が無料です。自前のツールと自前キーの呼び出しは課金されません。
シェル以外からも使えますか?
使えます。レジストリは MCP で公開されており、https://treg.to/llms.txt から LLM クライアントがツール選択に必要なカタログを取得できます。
代替手段
- OpenRouter:同じ「1 つのキー」という発想をモデルに適用したもので、treg 自身が参照点として挙げています。
- Cloudflare AI Gateway:モデルプロバイダー向けのルーティング、キャッシュ、可観測性。
- 9Router と OmniRoute:マルチプロバイダー接続のための別系統のルーター。
- Firecrawl:取得とスクレイピングだけが必要な場合の単機能の代替。
まとめ
treg は実証済みの発想を、より厄介な問題に適用しています。モデルのルーティングは簡単です。プロバイダーは皆 HTTP を話し、たいていはカード払いを受け付けます。商用データベンダーはそうではないため、エージェントは被リンクを 1 つ確認するために月 99 ドルの壁の前で止まります。エージェントが外部データを必要とするなら、無料の 1.00 ドルと treg catalog search から始め、1 回の呼び出しではなく「完了したタスク」あたりの実費を測り、そのうえでセルフホストを判断するのが順当です。
レジストリの語彙、プロキシのルール、セルフホスト手順は treg リポジトリ にまとまっています。
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