Pi は Earendil Inc.(創業者 Mario Zechner、libGDXの作者)が開発したミニマルなターミナルコーディングハーネスです。コアは read・write・edit・bash の4ツールと約1000トークンのシステムプロンプトだけで、あとはTypeScript拡張・スキル・プロンプトテンプレート・テーマで自由に拡張できます。GitHub 85k+スター、MITライセンス、15以上のモデルプロバイダー対応。Piの理念は「ワークフローをPiに合わせるのではなく、Piをワークフローに合わせる」ことです。
主な機能
- 真にミニマルなコア:4ツール(read・write・edit・bash)と約1000トークンのシステムプロンプトでコンテキストを軽量に維持。他のハーネスは何も入力する前に5000〜15000トークンを消費します。
- 自己改変:Piは自身のドキュメントとサンプルを読み、新しいコマンド・ツール・ワークフローをその場で構築。
/reloadで再起動なしにホットリロードできます。 - 4つのモード:インタラクティブTUI、スクリプト/CI向けprintモード(
pi -p "query")、JSONイベントストリーム、非Node統合向けRPC、アプリ組み込み用SDK。 - セッションツリー:各会話を1つのJSONLファイルのツリー構造で保存。
/treeで任意の時点から分岐、ナビゲート、ブックマーク、HTMLエクスポート、gist共有が可能。 - 15以上のプロバイダー:Anthropic・OpenAI・Google・Azure・Bedrock・Mistral・Groq・Cerebras・xAI・Hugging Face・Kimi・MiniMax・NVIDIA・OpenRouter・Ollamaなど。セッション中も
/modelやCtrl+Lでモデルを即時切替。 - コンテキストエンジニアリング:AGENTS.md・SYSTEM.mdの読込、カスタマイズ可能な圧縮、オンデマンドのスキル、プロンプトテンプレート、拡張による動的コンテキスト注入。
- パッケージエコシステム:拡張・スキル・プロンプト・テーマをPiパッケージとしてバンドルし、npmやgitからインストール(
pi install)。
使用シナリオ
このツールを使用すべき人は?
- ミニマリスト:プランモードやTODO、権限ポップアップなどのおせっかいな内蔵機能を望まない開発者。
- パワーユーザー:サブエージェント、権限ゲート、サンドボックス、MCP対応などを自分で拡張として作りたい人。
- スクリプト/CIチーム:printモードやRPCでパイプライン内で非対話的にエージェントを実行したいチーム。
解決する問題
- コンテキスト肥大:小さなコアプロンプトとオンデマンドスキルでコンテキストウィンドウをクリーンに保ち、トークン無駄遣いを削減。
- ワークフローの囲い込み:クローズド製品ではない——欲しい機能はPiに作らせるか、パッケージをインストール。
- 会話履歴の喪失:セッションツリーで1つのファイル内から実験を分岐し、任意の過去地点に復帰可能。
料金プラン
| プラン | 価格 | 機能 |
|---|---|---|
| オープンソース | ¥0 | 完全なハーネス、拡張、スキル、パッケージ。MITライセンス。 |
Pi は無料のオープンソース(MIT)。インストール:curl -fsSL https://pi.dev/install.sh | sh または npm install -g @earendil-works/pi-coding-agent(pnpm/bunも対応)。モデル利用料は各プロバイダーへの支払いです。
優位性と独自の価値提案
競合他社と比較した優位性:
- 設計上のミニマリズム:デフォルトではMCP・サブエージェント・プランモード・TODO・権限ポップアップなし。他のエージェントが内蔵する機能を、自分で作るかインストールします。
- 自己拡張:Pi自身のドキュメントとサンプルを読み、即座に自分をカスタマイズし、再起動なしでリロード可能。
- プロバイダーの自由:15以上のプロバイダーとセッション中のモデル切替。単一ベンダーに縛られません。
際立つポイント:
- GitHub 85k+スター、MITライセンス、Earendil Inc.による公開開発。
- セッションツリーで1つのJSONLファイルに分岐と共有を内蔵。
- RPCとSDKを含む4つの操作モードでプログラマティックに利用可能。
ユーザーレビュー
「Piのシステムプロンプトとツール定義は約1000トークン。他のソリューションは何も入力する前に5000〜15000トークン消費します。」 — Teleport、YouTubeレビュー
「内蔵TODOがないのはむしろ大きな利点です。内蔵TODOは大きな罠で、エージェントは使えるからという理由だけで使い、短絡的な判断を助長します。」 — Dracon Dev & AI、YouTubeレビュー
はじめに
クイックスタートガイド
- インストール:
curl -fsSL https://pi.dev/install.sh | shまたはnpm install -g --ignore-scripts @earendil-works/pi-coding-agent。 - 認証:
/loginでプロバイダーを選ぶか、ANTHROPIC_API_KEYなどのAPIキーを設定。 - 起動:プロジェクトディレクトリで
piを実行し、インタラクティブTUIを起動。 - 拡張:必要なコマンド・ツール・ワークフローをPiに作らせ、
/reloadで反映。
統合
- プロバイダー:Anthropic・OpenAI・Google・Azure・Bedrock・Mistral・Groq・Cerebras・xAI・Hugging Face・Kimi・MiniMax・NVIDIA・OpenRouter・Ollama。
- プログラマティック:stdin/stdoutのRPC、JSONイベントストリーム、Node.js SDK。
- 実例:OpenClawがPiを基盤エージェントとして採用。
- プラットフォーム:macOS・Linux・Windows、AndroidのTermux。
よくある質問
なぜPiにはデフォルトでMCPやサブエージェントがないのですか?
Piはコアをミニマルに保つため、MCP・サブエージェント・プランモード・権限ポップアップを意図的に省いています。必要なものはTypeScript拡張として作るか、機能を提供するPiパッケージをインストールできます。
セッション中にモデルを切り替えられますか?
はい。/model や Ctrl+L でいつでも切替可能。Ctrl+P でお気に入りを循環できます。
セッション履歴は保持されますか?
はい。セッションはJSONLファイルのツリー構造で保存され、分岐・復帰・HTMLエクスポート・gist共有が可能です。
代替案
Pi が合わない場合は、以下の代替案を検討してください:
- OpenCode:マルチプロバイダー対応のオープンソースターミナルAIコーディングエージェント。
- Aider:gitベースのワークフローに特化したターミナルAIペアプログラミング。
- Claude Code:MCPとサブエージェントを内蔵したAnthropicの高機能コーディングエージェント。
ヒントとベストプラクティス
- コンテキストを軽く保つ:すべてをシステムプロンプトに詰め込まず、スキルをオンデマンドで読み込む。
- セッションツリーで実験:
/treeでリスクのある探索を分岐し、同じファイル内の既知の良好な地点に戻る。 - Piに作らせる:サードパーティツールを入れる前に、Piに自身のドキュメントを読ませて拡張を構築させる。
まとめ
Pi は「ツールをワークフローに合わせる」人のためのハーネスです。ミニマルなコア、自己改変する拡張、セッションツリー、プロバイダーの自由を備え、最も柔軟なコーディングエージェントの1つです。85k+スターは、オープンソースのコミュニティからも高く評価されている証拠です。
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